― 私室 ―[やり取りが一段落した後は、階下まで友に付き添い、その後は、広間に見つけた本を運び込んでから、私室へと戻る]やれやれ……さて、これからどうなりますか。もし、引き継がれているのだとしたら、次に狙われるのは……。[祖父である先代領主が宿していたという双花聖痕。直系である妹がそれを継いでいる可能性は高い、とみている]とはいえ。押し留められる物でもないのでしょうし、ね。[それができるならば、ジリヤが襲われる事もなかっただろうに、と思い息を吐く。ふと視線を向けた窓の向こうは、荒れる様子もなく、穏やかな天気を保っているが]違う嵐が訪れる、というのは、言い得て妙かもしれません、ねぇ。
(97) 2025/02/16(Sun) 00時頃