317 月夜舞う六華は紅く染まりて


【人】 良家の息子 ルーカス

― 私室 ―

[やり取りが一段落した後は、階下まで友に付き添い、その後は、広間に見つけた本を運び込んでから、私室へと戻る]

やれやれ……さて、これからどうなりますか。
もし、引き継がれているのだとしたら、次に狙われるのは……。

[祖父である先代領主が宿していたという双花聖痕。
直系である妹がそれを継いでいる可能性は高い、とみている]

とはいえ。
押し留められる物でもないのでしょうし、ね。

[それができるならば、ジリヤが襲われる事もなかっただろうに、と思い息を吐く。
ふと視線を向けた窓の向こうは、荒れる様子もなく、穏やかな天気を保っているが]

違う嵐が訪れる、というのは、言い得て妙かもしれません、ねぇ。

(97) 2025/02/16(Sun) 00時頃

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