―回想・裏門>>59のあと―
[視線に気が付いて、やっぱり一瞬びくっと肩がはねて、それから先輩を見ます。このキョドリ症はどうしようもないのです。苦笑する先輩の顔>>53が、なんとなく先輩の性に合っているような感じがして、先輩は苦労人だなぁと勝手に思いました。
先輩の心配とは別にそんなことを考えながら]
あ、そうだったんですね…。僕、楽しみにしてます。
星が振るとこ、見たいです。
[そう答えて、今度はちゃんと自分から目線を上げて先輩に向かって笑顔を作りました。…僕はちゃんと笑えてるだろうか。
「そん時必要なら…」と先輩が言ってくれたのは僕が見ていた兎のブランケット。
思ったより優しそうな先輩だし、その時ならお願いもできるかもしれない。]
…はい。あ、ありがとう…ざいます。
[大事なところでどもってしまった。足早に去る先輩を見送りながら僕は心底自分が嫌になった。]
(97) 2014/10/01(Wed) 08時頃