─回想・Ignis Fatuus─
>>34
[外見にそぐわない女のような口調。状況を楽しんでいるかのような表情が、こちらの決意を嘲笑っているかのようで気に入らない。
苛立ちを覚えたのは単純に、覚悟を決めたばかりの所へ水を差すかのような離反宣告だからだ]
あんたの個人的都合には興味はない。
だが、やめると言った後で無事でいられるほど、あんたらのボスは寛容なのか…?
[と、問いを重ねたところで店内は新たな来訪者を迎える。>>36
名も知らぬ男が語る中に、知人の名前が含まれていて改めて”サイモン”を驚愕の目で見る]
コリーン…君だったのか…。
[酒場で時々歌を披露していた美声の持ち主。自分がこれまでに知る彼女像と、今目の前で対峠しているそれとは、あまりにもかけ離れている。コリーンの正体や、彼女が敵国へ協力する事になった経緯は一切分からない。
だが、それを確かめる猶予はおそらくないだろう。
セシルが嘲笑と共に告げた言葉、即ち自分が直前に彼女に向けた問いに対する回答の予測。
───”裏切り者には死を”]
─回想終了─
(96) 2011/11/12(Sat) 20時頃