無意識に、綺麗に終われないだろうと思ってしまった相手は
サイラス――……お前が初めだった。
だから、私はお前が怖かった。
[未だに、己が同姓と番うかもしれない愛を想像できないのが、2人の告白にはっきりと答えを出せない訳。傷の舐めあいですませることができるのならば、2人とも抱きかかえることは出来る――そんな逃げ道を考えてしまう。]
それを意識できたのは、ラルフの存在があったからだけれどな。
[しかし、2人はそれは許さないのだろうと、思い起こされる言動の数々。選ばなければならないのだと、思えども……―――。]
ただひとつの答えが欲しいのならば、少し私に時間をくれないか?ひとまず、起きて、2人同時に考える時間が欲しい。
[その間に、醒める想いもあるかもしれないと思うのも、逃げなのだが。]
起きろ、サイラス……―――
[日ごろ朝声かけるよりは、優しい声音で、抱きとめたサイラスの耳元に囁いた*]
(95) mitsurou 2010/09/13(Mon) 10時半頃