人狼議事

184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling


【人】 詩人 ユリシーズ


 ………と、すみません。

[路地から出てきた人物と、危うくぶつかりかけた。
謝りながらその人物に目を向けて、思わずぎょっとした。
痩せぎすの男。無造作に伸びた髪の隙間から、虚ろな眼が光る。

ここらでは有名な世捨て人だ。引き篭もった部屋から何やらぶつぶつ呟く声が聞こえるだとか、人を殺して逃げ回っているだとか、実は没落貴族の出なのだ、などと、とかく噂に事欠かない。

男は何も答えず、すぐにエリオット氏から視線を逸らし、来た道をそのまま引き返して行った。風はもう吹いていない。こころなしか、辺りの空気が淀んだような、気がした。]

(95) 2014/07/08(Tue) 02時半頃

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