―― → 自然公園入り口付近 ――
[無理矢理掴んだ手は、振り払われることなく、むしろ握り返された。むしろ握り返された]
(嬉しい!恥ずかしい!なんだこれ!どうしよう!)
[心臓はバクバク跳ねて痛いくらいだ。真っ赤になっているであろう顔は、仮面のお陰でわからない。
本当に仮面様々だ。
そうこうしているうちに、やがて自然公園の入り口が見えてきて]
しっ自然公園でも散歩しないかい?
星がよく見えて、とても幻想的なんだ。
静かだし……
[………静かだし、なんだ。なんだというんだ。暗がりで!静かな公園に!女性を連れ込むなんて!
下 心 が あ る と し か 思 え な い ! ]
……べ、別にやましいことなんかないからね?
(馬鹿野郎!!これじゃあるっていってるようなものじゃないか!でも安心してくれエリー!僕にそんな度胸はない!)
[自分で自分が情けなくなりつつエリーを振り返れば、彼女は息を切らしているだろうか。ならば小さく謝罪を述べつつ、また優しく背中をさするだろう**]
(95) 2013/08/27(Tue) 04時頃