─噴水広場─
[頭に血が昇って、気がつくと噴水広場に着いていた。噴き上がる水を眺めていると、ふちに座り込んでいるメアリーが視界に入った>>83]
メアリーちゃん、元気ないね。隣いいかい?
[返事も待たずに座る]
さっき声かけたんだぜ。気づいてくれなくて凹んじまったよー俺ぁー……ハハハッ。
[ふぅ、とため息を一つつき]
さっきさー、デタラメな嘘つくやつがいてよぉ。
……俺のダチが死んだっつーんだよ。
でもな、俺は知ってんだ。簡単にくたばるヤローじゃねーってさ。冗談にも言っていいことと悪いことがあると思わね?
まーさっさと戦争なんざ終わらせて帰ってくりゃいいんだ。やつと飲む酒はうめーからなぁ、カッカッカ!
[一方的に言い終え、空を仰ぎ背伸びする。気持ちいいほどの青が広がり、こうしている今も、この同じ空の下で、血で血を洗うような争いが繰り広げられているなど……とても想像できない]
(94) 2011/11/12(Sat) 20時頃