―現在・自室―
[自分が接続しているページはどうやら人専用のコミュニティであるらしい。口調だけではそれが誰だなんて分からずとも、各々が獣について話している。
その中で男の気を引いた存在に悩むこと寸分。]
――まあ、なっちゃったものは仕方がない。
とりあえず誰が人なのか獣なのかは知って
おきたいところだね。
[小国であることから噂が回るのはそう遅くないと予測。
ならば、一人でも味方は多い方が得策。
だからと言って安安と自身の身分を明かすつもりも男にはなく]
――カフェか。僕男なんだけどね。あはは。
[会うつもりは無かった。相手の情報さえ知れれば。
けれども湧き上がる好奇心は人であっても獣であっても、両者であってもなくても止められない。
そんな心の一欠片が今まさに誤解を生んでいることに男は気付いていなかった>>57]
(94) 2014/10/03(Fri) 15時頃