――――……[軈て、名残惜しむかのように、唇からそっと身を離しただろうか。銀糸が引いていればそれを軽く指で拭って。もし、旧友と目が合えば、唇の端を曖昧に歪めて。]にしてもプラトニックな関係だな。ンな、初な年頃でもねーのに。[こうして逢瀬を重ねたというのに。冗談とも本気ともつかない、いつもの飄々とした表情で云う。旧友は、その言葉をどんな風に受け止めただろう。]
(93) 2014/12/08(Mon) 19時半頃