…[暫く扉を見つめた後、テーブルに戻り、伏せ置いた色紙を手に取った。ぎゅうっと一度抱きしめてから、用意されていた袋に入れる。――少し、お腹が空いていた。ゴロウが作ってくれたおにぎりの味が思い出されて。会場にはお菓子以外の食べ物はあっただろうか。そんなことを考えていると、ノアの頭を撫でるフィリップから視線を投げられ>>88、彼が自分を気遣ってくれているのが解り、彼らの元に向かえば。]………わ、私が、い、今までずっと…、隠して飼っていました……[ごめんなさい、と告白し、]あの……、どなたかこの子、貰って、頂けないでしょうか……?[寂しさを抑え、瞳を揺らしながらも、真剣に聞いてみる。]
(93) 2014/03/08(Sat) 23時半頃