人狼議事

60 ─昨夜、薔薇の木の下で。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[身体を開き、誘うようにかけられた言葉。
 脳裏にフラッシュバックするのは、幾度も殴られて泣きながら、
 強要されて口にしたよく似た言葉だった。

 胸の奥が軋む。
 絡まった荊棘の棘に貫かれ、
 滴り落ちるのは鮮血か。それともどす黒い感情か。

 華奢な身体を乱暴に押さえつけ、力尽くでぐいとひっくり返す。
 やわらかな栗色の巻き毛を鷲掴みにして、声を押し込めるように枕へと押し付けた。
 自分が幾度もされたのと同じように、慣らしもせず強引に捩じ込む剛直。
 細い腰を押さえ込んだ片手は、刻印のように爪痕を刻み込む。

 玩具のように、人形のように。
 身勝手に揺さぶる行為に心などありはしない。]

(93) 2011/08/05(Fri) 09時半頃

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