[チーロさんとエルゴットさん、そして熊さん。
会話から、チーロさんは熊さんの病院にある絵本の作家さんなのだということは、なんとか理解出来た。
前に熊さんに持って来て貰ったことがある、あの絵本の作家さんかなって。
一番好きなのは、シロクマとリスのお話。
描かれた世界に広がるのは、淡く優しい色々と。
それらを見つめる温かい視線。]
――....この子のお話?
[だから、つい口を挟んじゃって。
熊さんがもふもふ動かしている紫蜘蛛。
そのモヘアの細かい毛足が他の人から見たら気持ち悪いなんて、考えも想像すら出来ず。
寧ろ、たんぽぽの綿毛みたいだと思っていたから。
チーロさんが熊さんにした提案にわくわくしてしまったの。>>82]
私も、見たいです
[女の子に注文を伝え、席を離れる時。
チーロさんに告げた言葉は、その蜘蛛に驚く女の子の声で届かなかったかもしれない。>>80]
(93) 2015/03/28(Sat) 22時頃