[ 矢継ぎ早の質問に、丁寧に答えてくれる男に、彼女は好感を抱いた。>>84
やはり“鬼ノ目”に蓋をしてよかった、と。『協力してほしい』という言葉にも、喜んで応えるつもりだった。
彼が、名乗りかけて、一瞬やめたことについては疑問が残ったが。
(偽名、やろか……?)]
ナツメさんね、ナツメさん。
すでに全然うちより石のこと、詳しそうどすなあ。
頼りにさせてもらってもよろしおす?
ほん、よろしゅうお願いします〜!
[ 何のてらいもなく応じて、ナツメの差し出した手を両手で握る。
友人のチアキがふたりに寄ってきて、声をかけたのは、まさにその時だった。>>73
その友人の様子になぜか彼女はイラッとする。そういう間柄なのかもしれない。]
いいえ、知らん顔どす。
……とゆうんは冗談で、友人の、チアキゆう怪しい人どす。
[ 思わず手を握りっぱなしでチアキを紹介する。そんな彼女の行動を、ナツメはどう感じたであろうか。*]
(91) 2016/06/14(Tue) 20時半頃