[苦労話を語りながら目頭を熱くするベネット>>84に、思わずほろりともらい泣きしそうになる。いや、クラリッサは全然苦労とは関係ないというか、むしろ苦労をかけた側なのだが。
そう、ベネットには世話になった。勉強を教えてくれと人が群がるにも関わらず、一対一で教わるほど世話になったのだ。
尤も、教わったのは勉強ではなく、文字を速く書く方法であったが。
そして、教えられた基礎的な対処法。
結果は残念だったとしか言い様がない。
問題数を数えて時間で割り、一問あたりにかけてもいい時間を配分する。そのプロセスこそがとろいクラリッサにとっては大幅なタイムロスとなるという裏目に出たとしか言いようのない結果になったのだ。
補講では制限時間というものはなく、終われば提出して帰宅する、というスタイルだったため、決して頭が悪いわけではないクラリッサは問題なくクリアできたのだったが、あれは不幸な事件だった]
(90) 2012/09/21(Fri) 01時半頃