トレイルの問い>>88に否定しかけた時、玄関の呼び鈴が鳴る。]
…誰かしら?
[首を傾げながら、自分が行くと手で二人を制し、足早に玄関へと駆けていく。そこにいたのは先ほど材料を分けてくれた一人だった。]
ああ。クリストファー。さっきはありがとう。
トレイル?ええ。ちょうど起きたところよ。
[まだいたか、トレイルの具合はどうだ?と矢継ぎ早に尋ねる男の様子に、何かただならぬものを感じる。
トレイルが目覚めたと告げれば、幾分ほっとしたようではあるが、それでも彼の顔に浮かぶ焦燥は消えない。]
…何か、あったの?
[すっと目を細め、問いかけると、男は一瞬迷ったようだが、隠していても仕方ないとばかりに、口を開いた。]
え。嘘!ジリヤが…?
[思わず小さな叫び声を上げる。
玄関での会話は、部屋にいる二人には届いただろうか?**]
(90) 2013/12/21(Sat) 07時半頃