[何度も首を縦に振る男>>87に。理央は嬉しそうにまた笑って、彼を嘗ては自室のあった離れ座敷へと案内する。] "あの日"――。 三黒さんが兄を背負って帰って来てくれました。 でもその時には既に息も何も、していなくて。[屋敷の中の酷いざわつきに。出るなと言われた離れの部屋を抜け出し玄関へと走った。兄の死など予期すらしていなかった子供は、泣いて、喚いて。周囲が何度も死を告げて止めて、物理的に引き剥がそうとするのにさえ抵抗して、その病祓い――治癒の力を使った。]
(88) simotuki 2015/09/24(Thu) 00時頃