―暖かい廃屋―
[お座りの姿勢で、炎に当たる。冷えた体が温まり、まどろみの種子が体内で芽吹く。
うとり、うとり、としているさなか。
イアンの問いかけ>>48がヴェラの鼓膜にそよいでくる]
これだけ大きな群れにいるのは、私も初めてだ。
だが、私があいつ(ヴェスパタイン)から聞いたのは、すでに話したことだけだ。
[ヴェスパタインを除き、これまで見てきた魔法使いの他にも、ヤニクがいることは通信>>0:@1で知っている。
うとり、うとりに耐えきれず、ヴェラは『伏せ』へと姿勢を変えた。
交されている声>>77の中に自分のことも混ざっていたが、うまくは反応できなかった。
そして、ツェツィーリヤの言葉>>81に、よく分からぬまま頷いた時には、ヴェラは狼に変化している。
扉が開く音に、一度耳をぴくりとさせて、まどろみへ。
次に目が覚めるのは、何事かを告げるリーダーの声>>80を耳にして、だっただろうか?**]
(88) 2013/06/14(Fri) 02時半頃