[眩い耀きを放つ陽星の欠片に、光で象られた螺旋の環《リング》が象られる。
それは眩い太陽が、落ちては昇りゆく未来《アシタ》へ続く時の螺旋を示す様に。
彼の欠片が掲げられし時、世界には再び舞い戻るのだ。
夜明けへ、明日へ、未来へ、絶え間なく廻り行く螺旋を描く、『紅遠《タイヨウ》』の『祝福』が]
……『紅遠の螺旋《スピネル・コクレア》』だ…
『みんな』の想いが籠められた、世界に太陽の耀きを廻らせる為の螺旋の宝玉……
この中には、陽と星流だけじゃない。
『みんな』の――
『みんな』の想いが籠められているんだ。
[暁の様に優しい光をコゥコゥと放っているそれを愛おしげに撫で。
やがて槍真はその『紅遠の螺旋《スピネル・コクレア》』を大切に懐に収めた後、先へ進んで行った皆の後を追い掛けようと駆けだす]
(87) 2011/06/15(Wed) 23時半頃