―談話室―
[ベネットとホリーはどうしたんだろう>>58。
もしかしたら、もうとっくにこの部屋にはいなくなっていたのかもしれない。
きっとあまり言葉を交わさず、風と雨の音に耳を澄ませている。
水の音は胎内にいたころの記憶を呼び起こし、心を静ませることができるのだと、どこかで聞いたことがある。
胎児に逆戻りしていくなら、歩んできた道のりを逆走する標識がわりにだって、なってくれるに違いない。
呼び起されていく記憶。ほんの数日前なのか、それとも何年も昔のことなのか。
聞こえてくる、彼の怒声>>78]
あれからね。私はグラウンドの上に居続けようって、ずっと走ってきたんだよ。
サポートなんて立場じゃなくて、いつだって、自分が、自分が、自分が、自分が、って。
[気がついたら、いつだって自分のことを最優先に考えるようになっていた>>0:26>>0:27>>0:107。
誰かのことを考えると、足が止まってしまう>>1:83から。
止めて悩んでも報われないって、そう思い込んでしまったから]
(87) 2011/08/30(Tue) 22時半頃