[口全体に広がる苦味、そしてこの生臭さはよく知っている。じわりと溢れる唾液と共に、もうひとつこくりと飲み込む。口から垂れる白濁を舐め取ろうと舌を伸ばしたら指>>83にぶつかった]――…お、いしくは……ない、けど……[独特の臭みはけして美味しくは無いのだけれど。咥内に溜まった液体が喉へ落ちれば漸く呼吸も整ってきて]ベネ先輩のくれるもの、ほしかった、……から。[腰に抱きついたままこちらを覗きこむ顔を見上げて。吐き出すなんて勿体無い。いまだに口の中に残る苦味に僅かに目を細めた]
(87) 2014/10/29(Wed) 01時半頃