[そうして傘を渡し立ち去ろうとする俺に、マスターは尋ねた。紅茶と珈琲、好みはどちらかと。] ………。[何で、と言う前にマスターは言う。「また後日、返しに来てくれればいい。その時はきっと、お茶を楽しんでいってください」そう告げたはずだと。俺は暫し無言で立ち尽くした後、カウンター席へと座った。] ……………紅茶。[そして、小さくそれだけ言う。そんな俺にマスターはまたあの笑顔を向け、暖かい紅茶と手製のケーキを出してくれた。この時の紅茶とケーキの味は生涯忘れる事はないだろう。暖かくゆたかな香りの紅茶は絡まった心を解くように沁み、優しい甘さのクリームをまとったふわふわのケーキは俺を優しく包み込むようで、自然と涙が溢れて止まらなかった。]― 回想・了 ―
(85) 2022/09/05(Mon) 17時頃
sol・la
ななころび
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