[宅本>>68が注文したペリエに合わせて、同じものをと告げる。
この後は帰るだけだが、明日もまた仕事だ。アルコールを残す訳にはいかない。
サテンリボン鮮やかな青>>65を楽しみながら、メニューを手に取ろうとして動きを止めた。]
メニューのない夜、か。
[もし今メニューに料理が並んでいたなら、端から端までなんてお金持ちもびっくりな注文をしかねなかった。
慣れない夜のシステムに感謝しつつ、手持ち無沙汰になった指をテーブルの上で重ねる。]
あ、りがとう。
宅本くんは変わらないけど、大人になったね。
それはお互い様か。会うの、卒業式以来?
[彼の話し方は昔から特徴的だった。今の違和感のなさこそ、年月を経た証なのだろう。
綺麗など面と向かって言われる機会のない言葉に瞬きの回数を増やしながらも、胸元に光るバッジを目にすれば納得したように頷く。]
(85) 2019/11/23(Sat) 20時半頃