[素直な返事>>81だ]
[例えばそこには、僅かな歳差による威圧だとか、そういったものが作用しているのかもわからない。
然し、ただでさえ人を厭う己が同じ屋根の下にいて気が狂わない相手の貴重さは、わかっている]
[ようするに、居心地がいい相手なのだ]
[誉めそやし、さり気なく立て、作為無き笑みを見せる>>83。
傍目にも、出来た人間に見えていることか]
[もう少し──否、だいぶ若い時分には、烈火の如き衝動に駆られることもあったが。昔の話だ]
[何時の間にやら手伝いに入った女に注文を告げ、宝物のように磨かれた硬貨で宝物のような時間を買うのであろう彼女と彼を、また会釈未満の何かで見送って]
しばらくは、帰らないわ
わ…私も、作業をしようと思って来たから
[慌ただしくて、机の角に追いやったままだった手帳と万年筆を引き寄せた]
(85) 2015/03/28(Sat) 18時半頃