……ハワード。
父上を休ませるのは、貴方に任せます。
私よりも、長年背を守っていた貴方の方が適任でしょうから。
[できる限り冷静な口調でそう告げて]
私は、広間で今後の事を話し合わねば……すみませんが、皆、片付けの方をお願いいたします。
[集まっていた使用人たちにもそう願い、広間へと向かおうとした所で、友が問いを向けてきた。>>60]
……夢のような物語、ですね、それは。
けれど、遠い昔の物語の中には、聖花の担い手と人狼が互いに恋して、死することなく想いを遂げた、というものも複数残されています。
方法は……全くない、とは言えないかも知れません。
[呆けたような瞬きの後、口をついたのは、教会で見た古い記録に記された事。
秘匿とされる記録に触れたのは、曇りない瞳に、知らぬふりをするのが辛かった、という事にしておくことにして]
とはいえ、どうすればそれが為せるのかは……はっきりとした事は言えませんねぇ……。
[何となく、当たりはついているが、実行できるかどうかはわからない。だからどうしても、言い方は曖昧なものになっていた。*]
(84) 2025/02/19(Wed) 20時半頃