―― 昨夜 ――
[ケヴィンの言葉に確かにと頷いて>>70、それ以上引き止める事はせず、代わりにランプを手渡した。]
気をつけて、
[宵闇の中、ランプの灯りが見えなくなるまで見送った。
鍵をしっかりと閉め、恐怖からだろう、身体の震えがとまらないリンダの傍に寄り添う。>>73
背中に手を回されれば、ぎゅっと抱きしめた。
そのまま、優しく背中を撫でる。自分の手まで震えたりしないよう気をつけながら。
リンダが落ち着いてくれば、一緒に床についた。
誰かと一緒に眠るなんていつぶりだろう。
薄手の布団の上から、落ち着くようにと彼女をそっと撫で続ける。
自分がこんなに落ち着いていられるのは、抱きしめてくれた彼の腕の優しさがまだ残っていたからかもしれない。
そんな事を思いながら、いつのまにか眠ってしまったリンダの隣で、自分も睡魔に誘われていった。]
(84) 2013/08/02(Fri) 12時半頃