[大人しそう。そう形容されることに、その言い方に、ほんの少しいらだちを募らせる。
もうそろそろ慣れても良い頃合いだと自分でも思うが、どうしても割り切れない。
おとなしくなんかないのに。ほんとうは違うのに、と。
それでも、受け流してしまおうと思ったはずなのに、続いた反応に、一気に顔が赤くなるのが、自分でも嫌になるくらいに分かった。]
だ、って、現実だって言われても、おかしすぎるじゃないですか
ふつうに考えたって、こんな、ふつうの感覚も通用しないんじゃ
[そんなにこっちを見るなよ。
そうは言えないまでも、視線から逃げるように、紅潮した頬を隠すように、顔を背ける。
何がしたいんだろう、このひと。そう思う。
少し考えたが、答えは出そうにもない。
ひとつだけ思うのは、きっとこの人も、どう振る舞えば良いのか、周知している"上の人"なんだろうってこと。]
(84) 2015/02/04(Wed) 01時頃