−カフェ−
[クリスを見送った>>32後、思い出したのは彼女と初めて会話した時か。客人と店員としてではなく、クリスとタリアとして。
元々クリスは髪飾りが特徴的だったし、バイトはほとんど大学生が多い中一人高校生が混じっていたから逆に目立っていたのだろう。
言葉をかけたのはどちらからだったか。
どうしてバイトをしているのか、女子高生といえば友達と遊びたいんじゃないか。そう問われる事は珍しくなかった。]
お兄…じゃなくて、幼馴染の家にお世話になってるんです。
でも、いつまでも頼りきりじゃいけないから。
[そう話したのは、クリスがはじめてだったかもしれない。
以前にも自分の状況を察したのか、それとも他に考える事があったのか、今ではわからないが。おつりは要らないからと多めにお金を出してきた人がいたが、丁重にお断りした。助けてもらうのはありがたいけど、ただ貰うのは納得できなかったから。]
(83) 2014/10/27(Mon) 22時半頃