『…………ねぇ……なんで黙ってるの?』[永劫とも思える責苦の時が流れた時。 槍真の目の前に居るのは、光色の髪と双眸の熾天使《セラフ》。 ――懐かしい。それは、嘗てあった槍真の本当の姿] 『"僕"は天国の律法《ルール》に疑問を抱いた"闇"で。 資格無き者の追放に疑問を抱いた"悪"だよ?』 『欠陥品の癖に、その上で世界を巻き込んで、壊して。 大切な人は皆泣かせる様な"僕"なんだよ? ――図々しく生きて良いと思ってるの?』[槍が大きく槍真の身体を抉る。 言葉の断罪を叩き付けながら、狂いそうな程の痛みを何度も与える。 何度か槍に貫かれた頃、よろめく身体で、"オスカー"を、槍真は悲しげに見詰める]
(80) 2011/06/11(Sat) 22時頃