ー Aqua Vitae―[自己紹介として馴染みのある方の名前を名乗り、彼女を“揺藍さん”と呼ぶことにした事くらいは決まっただろう。扉を開け、飛び込んできたのは“元気そう”な遙の姿。>>68それを咎める事はしない。“俺”は酒の瓶のようなそれに首を傾げ。くつくつ。くつくつ。“私”は嗤う。それを目の前の男が飲めばどうなるものか。店主の菫はその色を変えるか。そしてそれは────悪なのか。それを見ているのは“私”であって、“俺”ではない。“俺”は一瞬、立ち止まり。椅子に座る。そのまま何も言わず、何かを考えているようだった。*]
(80) 2016/06/25(Sat) 01時頃