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差出人:ヤニク
宛先:クラリス
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忘れ物
20xx年 10月4日
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これ、僕に着ろって言うのかい
返すから何処にいるんだよ君
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[眈々と打ち付けた文章は他の誰かよりも随分と素っ気なく愛想のないもの。
珍しく夢を語るような大仰な表現のまま手紙を送り付ければ、男はふらふらと歩き出す。
そして向かった先にいた場所はカフェ。理由は異様な日照りにて渇いた喉を潤ませるためだったのだが、昨日メールにて約束した友人>>69が図ったようにいたものだから、男は無言で赤ずきん>>23で獣耳を押さえつけ]
――…グレープフルーツジュース一つ。
[早々に頼めば、友人より少し離れた場所へと席をかけようとする。
その際に彼の後ろ姿を通ったが、はたして気付かれずに済んだか。]
(78) 2014/10/09(Thu) 22時半頃