[――あ。][ちらり。][視線を向けた先に、紺色の髪。>>64] (あの人、起きたんだ。)[中庭に咲く花がきらりと纏う朝露。それがわたしの病の進行を押し留める薬。まるでほんとうに蝶のようだけどせんせいがいうから仕方がないとそれを吸いにいったときの事。咲き乱れる花々の横、茂みの中に同じ紺色の髪を見た、気がする。>>45ナースさんに伝えて運んで貰ったんだ。その時、その人はもう少し大きかった筈だけれど。]
(78) 2015/06/03(Wed) 00時半頃