[目蓋の上。頬。鼻の頭。上から下へ。顎のラインをつっ…と舌がなぞっていく。丁寧に、ゆっくりと。>>66一番おしまいに、少し上に戻って唇を舐めた。]はい、終わりっと。[ぺろりと自分の唇を舐めた。丁寧に拭われたサイラスの顔には、もう水滴はないようだ。にやりと笑って、瞬きを繰り返すサイラスの横を通り過ぎる。]……足りないな。[ぼそりと。喉の潤いか、それとも別の何かか。主語は口にせずに。]
(78) 2015/01/07(Wed) 19時半頃