剣道部、演劇部、落語研究部、手芸部、編み物同好会、科学部、数学研究部……
[音もなく廊下を歩き、それぞれの部室の扉が見える渡り廊下で脚を止める。]
さて、今年は如何致しましょうか。
[主に剣道部について、だ。
あちらの言い分はああだが、こちらはそのアニメとやらについてはまったくもって知らないので、何か言われても完全にスルーを決め込んでいた。
数学研究部に何か言われているのも知っているが、萌えとやらを狙ってやっている部活ではないので、それにも触れたことは特にない。
新参メイド達などは物申す時もあるが、「顧客の趣味について使用人が口を挟むことではない」と戒めている。]
手を組もう、と仰る部があるのでしたら、私めは拒む事は致しませんが。
[努めて表情は崩さず、淡々とぼやく。
勝ち残るのももちろんだが、もしそのように協定を組もうという相手がいるのならば、そのサポートも全力でこなす。
それも、SCのアピールの一環であるからだ。
たとえ、その相手が例年例年異様に疲れる部長達でしかなくとも。]
(77) 2016/01/14(Thu) 18時頃