こんな季節に変なことを試すより、
その時に暴れて騒いでくれたら良いと思います
[ 鉛筆の位置は非常に危うく、落ちたというよりは奇跡的に引っかかったと言うべきだろう。
異質な火災訓練、それが理由で持ち主に放られたというのだろうか。鈍感な隣人の為に本来の仕事から外れ、不憫なことだ。
落ちた一滴の黒、濡れた裸足、見たことのない柔らかい表情、今夜の行動。言われるがままを呑み込むには、最近の彼は違和が多すぎる。
空を叩くような仕草>>61は、舞台上で見る共演者の演技を思わせた。
反論を返した時だけは滑らかに語ったこちらも、似たようなものだったかもしれない。
簡潔な答えしか返らなかった指摘もそれも、本当に言いたいことでは無かった。
いつもならそうして、冷たいものが生じた異物を覆い直してくれる。
石が投げ込まれ続ければ、大きな流れもいつか堰き止められてしまう。 ]
(76) ガラシア 2021/02/20(Sat) 23時半頃