30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 鳥使い フィリップ


―――… ……
…たく、 は…… …

[後輩からの言葉に
どう、応えていいのかわからなくて。
何が正解なのかなんて、わからないのだから。
零れた声はかすれて、俯いたままだったから、
それは後輩に届いたのかどうか。

―――…ふ、

掠れた吐息、弾かれたように顔をあげたのは
その言葉に聞き覚えがあるような気がしたから。
後輩の手が、触れる…細まる翡翠は記憶に滲んで。]

(74) chiz 2010/09/13(Mon) 00時頃

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