――回想:護衛成功後――
(血の跡。追って行けば見つかるだろうけど。
……証明できるのが僕だけじゃ、吊り返されて終わりかな)
[そうなるなら僕もそれまで、仕方ないか……なんて思うのは、
先ほど>>39のメモを目にしたせいもあるだろうか。
徒労感ばかりが残る日々。もう限界なのかもしれない。
純粋で傷つきやすく、ひどく綺麗な心をした、歌い手の友を失って。
恋に殉じた生き様も何もかもが、弱く儚い実母の姿と重なって。
また守れなかったのだ。唯一全てを受け止めてくれたろう友はもういない。足掻いても、もがいても、事実は覆らない。
それでも生き延びた責任を――他人の命を踏み台にして生きている事実を思えば、弱音など吐けるものか。情になど、流されてたまるか、と。
戦うしかないと思った。生きている限り、そうするしかないと。
――けれど]
……あたし、もう疲れちゃった。無理よ、こんなの。
コリーン、ママ、あたしも、……そっちに行きたいよう……
(74) 2013/08/04(Sun) 14時半頃