リック・パーカーの息子、凶弾に斃る!
かの英雄リック・パーカーの息子で王室第一銃兵部隊隊長 イアン・パーカー大尉率いる前衛部隊が、昨日夜アウストの侵攻をくい止めるべく国境駐屯地に到着した。
アウストの斥候部隊との戦闘は苛烈を極めたが、大尉はこれをほぼ殲滅に近い形で撃退。アンゼルバイヤは、アウストとの初戦において勝利を収めた。
しかし、我が国にとって初の勝利をもたらしたイアン・パーカー大尉は、夜陰に紛れ放たれた銃弾によって落命。激戦が終息に近づき、部下を撤退させている最中の出来事であった。
英雄と呼ばれた父同様、常に国民の安全を最優先に考え、国の守りに心を砕き、王室への忠誠を真摯に考える人柄であった。
イアン・パーカー大尉の遺体は、暫く遺体安置所に置かれる予定だという。
内乱の続いたアウストは、一度廃した王政を支持する声が高まっている。荒れた国内は農作物も取れず、近隣の諸外国への亡命・侵攻の深刻化が予想される。戦争はこれから激化の一途を辿るとは、有識者の大方の見解である。我々アンゼルバイヤ国民は、一丸となってこの戦争に立ち向かわねばならない。
(72) 2011/11/12(Sat) 17時頃