[差し出されたケーキを見て、一気に目が覚めた。
雪化粧の様な純白の上に咲く何処かで見た、鮮やかな紫色。
あれはこうして飾りに使うものだったのだと納得した。
まさか手元に帰って来るとは思わなかった、それを
運んできたサプライズの主を見上げれば、
>>64まるで何も知らずに届けられたみたいな
素知らぬ口振りで話し出す。
偶然が重なったのか、しらを切り通すまでが彼らのサプライズなのかは、私には判らないけれど]
まぁ……今迄の、お礼の心算だったのに。
ケーキ屋さんの息子さんとは、お知り合いなのかしら?
だとしたら、伝えてほしいの。ちゃんと届いたわ、って。
それと…素敵な誕生日プレゼントをありがとう、って。
[頬を薔薇色に染めて、幸せそうに微笑んだ。
ちょうど昨日18になったの、なんて、
きっと誰も知らないであろう種明かしをひとつ]
(72) 2015/04/21(Tue) 19時頃