――合わせる顔がないなんて、私だって。
私、前衛だのに、ミルフィもフィリップも目の前で。
ヴェラだって、助けにいけなかった。
明之進にあれだけ言われたのに、結局、最後の最後で何の役にも立ってないし。
[ナユタの云うそれとは、理由は全然、違うだろうけれど。
きっと支離滅裂だったろうけど、とにかく、喋った。ナユタが、どこかに行ってしまわないように]
ほら、言ったじゃない……誰もあなたを責めない、って。
誰にも、そんな権利ない。あなたを責めるとしたら、あなただけ。
気持ちは……判る、とはいえないけど。
近いものは、たぶん、想像できる。私だって、フランクを倒してたら、きっと。
[ふる、と首を振って]
……このあと、どうなるか判らないけど。
少なくとも、私は、ずっとナユタに助けてもらっていたから。
だから、その、上手く言えないけど……、そんなこと言わないで。
(72) migya 2013/07/16(Tue) 23時半頃