>>64
俺もあんま食ったことないかも。
…秀人は面白いものよく持ってくるしな。
[公園に行く道すがらの会話。
小走りで追いついてきた圭一と歩きながら、ぼんじりに思いを馳せる。
ひらひらと舞い落ちる淡いピンク色の花びらと、柔らかな日差し。
この中で、美味しいものを食べて、美味しい酒が飲めるとなれば、立樹の心も踊るというもの。
いつもより少しだけ機嫌が良さそうに、集合場所への道を往く。
クーラーボックスが重くないかと聞かれた時には、見た目よりは力あるぞ。と返していた。
高校時代は体育会系の部活に打ち込み、バイトなども力仕事を好んで選んだものだ。
あまりガッシリとした体格にはならなかったものの、ヒョロガリという訳ではない。
時折声を出してシートを抱えなおす圭一を見ながら、そっちも大丈夫か?と声をかけたりしていた。]
(72) 2017/02/21(Tue) 01時頃