人狼議事

249 Digital Devil Survivor


【人】 樫の樹の子ら リツ

ーある悪魔の回顧:王の客人ー

[神殿に招集され、男と相見えたのはいつの頃だったか。
多くの存在を使役する智慧を持つ、偉大なる我らが王。
錬金術師の多くは、知識に秀でた同胞の力を乞うたものだ。(果たしてどれほどの錬金術師が獲物と成り下がったかは、我らが気にするところではない。)

“私”が錬金術師達と関わる機会は然程なかったが、それだけにわざわざ王を経て喚び出してきた彼の者の存在は、奇異な存在だった。]

  『………“それ”が集大成、か』

[壮年の、他の錬金術師と変わりなく宝飾品を纏い杖を手にした男。
彼を前にした“私”の第一声は、そんな言葉だった。
千里眼を通せばよくわかる。陰謀が、謀略が、策略が。そして壮年に見える男のその背景が。
王に捧げたその水が、どのような意味を持つか。
そしてその『 』を、この男は──。

男は錬金術の智慧を求めるような他の人間とは違う。何故なら男の背後に控える“悪魔”とその手に持つ“杖”は。
腕に巻きつく大蛇の目が光る。

──嗚呼、愚かなり我らが王よ。]

(72) 2016/06/16(Thu) 18時頃

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