[痣を持たぬなら、直系の一族として居る価値は無い。
持たぬ子孫は殆ど一般人と変わらない三黒にとって当主の子が痣持たずなど死活問題でしか無く、
幸々戸が女の懐妊と出産>>62と、
その過程を生きていた黒い男にとって、これは黙って居られるような事件では無い。
緩やかな衰えでは無く不意に血脈が途切れる恐怖を掻き立てられたのは、前当主――…つまり自分の親も同じだったようで、
コイツのせいで俺への重圧が酷くなったと、含んでいるのは私怨も僅か。
注文の却下>>63にはへーへーそうかいと適当を流し、飲食店の前にも関わらず、本日何本目かの煙草に火を付けた。
勿論この一帯は、路上喫煙禁止区域。
敵意があるとの言葉>>64へ返事変わりに煙を吐き、
該当の玩具は、どうやら一般人をどうにかする目的では無いらしい。纏った黒い気配と、自分≪当主≫のみを気にする隊列へ眉をひそめた。]
(71) 2015/09/12(Sat) 16時頃