人狼議事

194 花籠遊里


【人】 座敷守 亀吉

[頬を濡らし顎を伝う雨粒は地に水たまりを作っていく。
ぼんやりと浮かんだ水面に映る銀月は霞み曖昧に揺れては一つ、一つと雫を生み出し人影を滲ませる。

花見鳥の囀り>>65は霧雨と共に溶けていく。ぬかるんだ土の音が背後から迫ろうと『花』は振り返ることはない。

花は一人でに振り返ることは出来ないのだから。

香る夜露に月は更に隠れていく。
雨を遮る代わりに光を失えば、翳りを一つ二つ浮かび上がらせ顔を俯かせる。]

(…あったかい)

[触れた手のひらから伝わる温もりは、一昨日革手袋越しに触れたものとも、昨晩痩躯を暴いた手とも異なる形。

指先が拙く震えては動きを強張らせる。温かくて綺麗な白い手。
爪痕の出来た自分のものとは違う美しい透けるような肌に触れられていること、濡れた唇は歪み崩れて…]

(71) 2014/09/20(Sat) 16時頃

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