― 朝・森の中 ―
[木々の隙間から注ぐ木漏れ日に俺はうっすらと眸を開く。
長い睫毛の向こうから容赦なく注ぐ陽光が、朝の訪れを知らせて。空腹を訴える腹をさすりながら、ヤりすぎたせいであちこち痛む身体を軋ませ、俺は上体を起こした]
いてて……。
馬鹿みたいにやりすぎだっつーの。痔になったらどうするって言うんだ、あのアホは。
[がしがしっと頭を掻いて、主人格であるヒッキーのご乱交に愚痴を一つ零す。
ちらり横を見れば、結構イケてる男が未だ横で寝てるのに気づいて]
よぉ、起きろよ。
もう朝だぜ? それともおはようのキスが必要?
[唇がくっつきそうなくらい顔を寄せて、相手の下唇をぺろりと舐める。
昨日食ってたチョコの味を舌先に感じ、丁度腹減ってたのもあって眠る男の唇へ自分のそれも重ねて、その奥の下を絡めとり]
顔もだけどキスも甘いとか、まじイケメン。
[ぺろりと唇を舐めながら、そんな感想を一人ごちた]
(70) 2011/07/25(Mon) 21時頃