お手数おかけします
[どうぞ>>55、という言葉に甘えてコーヒーをいただきました。
淹れたて、にも心惹かれましたが目の前の香りに引き寄せられてしまうのも致し方ありませんから。]
ありがとうございます、おいしいです
…そう、でしょうか
[吐き捨てるように告げられた言葉には簡単にそう返しました。
決して己に向かった言葉ではありませんでしたが言葉のとおり辟易しているようでしたので、こちらの表情も少し鈍ります。そうして彼が席をたった後に、]
私には臆病には思えません
[立場も違う、この人数をこの館に一度に集めることが出来るという事は即ちそれ程の地位と財力を持っているということ。それでいて、情報収集能力を持っているということでもあります。
そして、慎重であるとも言えるでしょう。わざわざ仕事の一環として、私をここへと寄越したのです。]
楽しんでいるとしたら、本当に悪趣味です。
[けれどそれだけの余裕があるように思えるのです。
この分だと局の上層部にももしや、――そこまで考えが及んでしまってああいや今はそんな場合ではなかったと首を振りました。]
(70) 2016/10/09(Sun) 21時頃