[既に殆ど人の気配はなく、またそこにいた小鈴とニコラスの気配に恐れをなしたのか、大した悪魔もいなかった商店街。
ほぼ無人となっていたそこで、遠くに居てもある程度は聞こえるほどに彼らの声は響いていた>>62。
小鈴の傍に足を進めて改めて頭を下げて彼女の肩口あたりに視線を置く。]
ひさし、ぶり、です。
ご無事、で、よかっ、た……。
マガタマ、あつ、め、る……依頼……?
だれ、が?サマ、ナーが?だれ、だろ、う……。
[サミュエル=累とは未だ気が付かない。
そしてまた、サミュエルが一部情報を秘したまま譲渡したことなど思いも寄らない。
誰かサマナーが累と言う人にマガタマを集めよと依頼したと解釈して、戸惑う。
忍田がそんな依頼をするとは思えなかったからだ。
また西廻もそんな事をするようにも思えず、知らないサマナーなのだろうかと首を傾げる。
それからニコラスの方に一度視線を向けて。
知り合い?と小鈴に尋ねた。*]
(70) 2016/06/18(Sat) 20時半頃