――アジト――
おいおい、褒めてやってんだぜ
勇敢なオレンジチキンは“知ってたみたい”に見事に逃げた
ひとりで逃げ果せるなんてよ、見事じゃねえか。なあ?
オレなんか……このザマだ、クソ
[ 豚の鳴き声(>>#0)の前に駆け出したオレンジの姿(>>3)は、撃たれた足の激痛に耐え走る一瞬に見た気がする。一分遅れる形で車に駆け込んだ後は必死で、そんなこと忘れていたわけだが。
そしてすぐにまた忘れる。パープルの治療はとんでもなく雑だった。傷口がいちいち最悪な虫歯のごとく痛むのだから仕方ない。止血と消毒は理に適っていたが、できれば鎮痛剤と優しさも欲しいところだ]
クソ、クソ、ファッキン、……オレを撃ったのは
あいつは、警官だった――クソ警官のクソ野郎だ
そうに違いねえ、違いねえ!
[ 忘れて喚く。苛立たしげに]
(69) 2016/04/09(Sat) 00時頃