―鹿野レコード:鈴の家の前―
[私の家はレコード屋だ。外場でやっていけるのかという疑問は、受け付けておりません。ここだけなら、お客さんがいても、どうやって日々生活していけるんだろうってレベルの客足。お父さんは以前都会の方で働いていたらく、この家の成り立ちとか関係している。らしい。
ぶっちゃけお母さんが収入源です。
外装はガラス張り。だけど、家は寂れ、雨よけのサンシェードももう古びて長い。つまり汚い。だけど、都会から見れば確かにぼろぼろだけど。外場村においてはちょっと先を行っているデザインだったりする。デザインって言葉に失礼な外観ってのはいっちゃ駄目。
広さは一軒家の一階部分をほぼ店に当てているので結構広い。鈴としては生活スペースが欲しいと日々文句を言っている。
当然中は丸見えなわけで、一つ蓄音機みたいなレコードプレーヤーがレジの四半分程を陣取っているのと、ワトコ油かなんかでコーティングされてつやぴかな銘木の外装のジュークボックスが特徴的。店があってる時はこれからお父さんの気分、または私の気分で曲が流れてる。]
(69) 2013/12/04(Wed) 18時頃