― 翌朝・203号室 ―
…………あー、頭痛い。
[僕はベッドの上で何度目になるかわからない寝返りをうった。
結論を言うと、苦手を克服するのは成功した。
3杯飲んだけど、怒って何かを壊すことはなかったし(代わりにやたらと笑ってたような気がする)べろんべろんにならずに部屋まで帰りつくことができた。
その代償が現在の二日酔い、と]
あー………
[笑い上戸になりながら何を話したのか覚えていない、ということだ。
口の軽い僕のことだから、ホリーさんを女の人と勘違いし続けていたこと、その勘違いが判明するまでのいきさつ、さらにはホリーさんやオティーリエさんに合わせる顔がない、って部分まで話していてもおかしくはない]
他にも昔の恥ずかしい話とか……してないよね!?
[なんとなく背筋が寒くなってきたが、過ぎてしまった時はどうやっても戻せない。
僕は諦めたようにため息をつくと再び寝返りをうった]
(68) 2011/08/13(Sat) 16時半頃