[ジムにでも行くかと思いながら歩みを進めていれば。
反対側からやって来た子供達がはしゃぎすぎて転びかける。
思わず受け止めると、手にしていた飲み物とアイスが跳ねて、男の上着をべったりと汚した。
追いかけて来た両親が恐縮したが、仕事用の上着は洗えばすぐに乾くし染みたりもしない優れものだから、気にする必要はまったくない。]
いいですって。
それより二人とも怪我ないな?
アイスとジュースは悪いことしたなぁ。
[モナリザがすぐさま集まって来て迅速に片付ける。
家族に手を振って別れ、上着を脱げば、普段は人の眼に触れることの少ない左腕が露になる。
腕などの精密に動かす部分は機械そのままになっているから明らかにサイボーグなのは見てすぐわかる。
腕一本だけならさほど珍しくはない。
だから周囲の視線もさほどではなかったが――目ざとい客がいきなり突撃してきて、男は眼を丸くした。(>>58)]
(66) 2018/06/16(Sat) 22時頃